
自宅ではお客さんが来ることは滅多に無いし、ダイニングキッチンで食事をとるから食器の移動も少ない。なので日頃の生活の中でお盆の出番はない。盛った端から食卓に置くのが一番理にかなっている。
けれどもその滅多に無い機会に、お気に入りのお盆を使えるという楽しみが、その特別感を演出してくれる。例えそれが病める時にでも。
良くある小さな病気であっても本人にとっては大事だ。風邪だって馬鹿にはできない。生理的にも社会的にも良いことなんかありはしない。健康は何より大事だと噛み締め、誰しもが心細くなる。
そんな時はお盆の出番だ。枕元に飲み水を置くのにちょうどいいサイズ。そして安心感。滅多に使わないけど好きなお盆がそばにあることで、小さな安心を得ることができるのだ。
山本英明さんの紅茶盆。